查看更多>>摘要:医療の質や安全性の向上のために,高い専 門性をもった多種多様なスタッフが目的と情 報を共有しつつ,連携して医療を提供するこ とが「チーム医療」である。乳癌の治療にお いても,それはすでに広く実践されている。 したがって,形成外科医が乳房再建におい て,その高い知識と技術をもって実力を発揮 するためには,乳癌についての知識を併せも っことも必要とされる。本稿では,乳癌の治 療の中における乳房再建の立ち位置にも触れ ながら,当院の乳房再建選択アルゴリズムに ついて述べる。当院では,乳腺センターとして乳腺外科医 と形成外科医(再建外科医)および放射線診 断医に加え乳がん看護認定看護師がチームを 組み,乳癌診療に当たっている。当院の乳癌 外科治療の特徴として,①乳癌手術の創をで きるだけ短くすることを目的に,2000年より内視鏡を用いた手術を行っていること, ②ゲル充填人工乳房(silicon breast implant : 以下,SBI)が国内で薬事承認された2012 年より前から,すでにSBIによる再建と健 側乳房の乳房増大術などの手術を保険診療外 で行っていたことの2つが挙げられる。