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臨床皮膚科
医学書院
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0021-4973

臨床皮膚科/Journal 臨床皮膚科
正式出版
收录年代

    Q考えられる疾患は何か?

    竹中祐子鈴木薫
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    查看更多>>摘要:症例: 患者:13歳,女性. 主訴:顔面の紅斑,びらん,口唇の水疱,潰瘍. 既往歴:気管支喘息. 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:5歳頃から紫外線曝露後に顔面や上肢に紅斑,水疱の出現があり,ステロイド外用にて症 状は軽快するも再燃を繰り返していた.初診の2か月前に虹彩炎を発症し 同時に皮膚症状も再燃したため当科を受診した. 現症: 両上眼瞼,両頰に大豆大までの紅斑ないし痂皮を付すびらんが多発していた.上口唇に水疱,びらん,下口唇には厚い痂皮を伴う潰瘍とその周囲に紅斑を認め,疼痛を伴っていた.両眼球結膜の充血を認めた.両頰に大豆大までの萎縮性瘢痕が散在していた(図1).

    健康と安全について考えたこと過去?現在?未来

    杉田和成
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    查看更多>>摘要:1. 産業医科大学卒業生として. 私は,平成14年(2002年)に産業医科大学医学 部を卒業した.産業医科大学は産業医を養成する 目的大学で,その点,特色ある医学部と言える. 私は,入学間もない医学部1年次に確か講義だっ たと思うが,そこで言われたことを今でも鮮明に 覚えている.それは,「産業医は感謝されない医 者」だということである.入学当時,医者は患者 を診て病気を治すわけだから,それは患者や家族 にとって幸せなことであり,感謝されるのではな いか?と思っていた.そのため,当時の記憶は今 でも鮮明に覚えているのだ.産業医科大学皮膚科 に入局後,戸倉新樹先生にご指導いただき,皮膚 科の臨床を存分に学ぶ機会に恵まれた.当時医員 だった私と戸倉先生の様子は,16年前に私が本 誌に執筆したコラムに詳しく書いてあるが,皮膚 科の奥深さに魅力を感じていた時期でもある. その後,皮膚科医として経験を積みながら,産業 医として勤務する機会をいただいた.

    木炭の燃焼による放射伝熱で受傷した大腿部深達性 熱傷(radiant heat injury)の1例

    北野佑小室明人岡村愛中堀イリス...
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    查看更多>>摘要:40歳台,女性?密室で木炭を燃焼中に一酸化炭素中毒で意識消失し,熱源と非接触性に 大腿部に体表面積3%の熱傷を受傷した.受傷14日に深達性と判断され,外科的治療のため前 医より転院した.同日,全麻下で壊死組織を筋膜上で切除し,筋層は浮腫状に変性していたが 微小出血を認めたため温存した.しかし壊死は進行性で,分界がつくまで3週間を要した.最 終的に大腿骨が露出し,受傷後2か月に遊離広背筋皮弁で被覆した.近年,固形燃料での非接 触性深達性熱傷例が散見され,放射伝熱によるradiant heat injury(RHI)として報告されてい る.今回RHIと考えられた大腿部深達性熱傷例を経験した.RHIでは,初期に壊死範囲が不明 瞭で,壊死が進行性であるため分界までに数週間を要する点に注意すべきである.複数回のデ ブリードマンを必要とし,最終的に骨露出を伴うこともあるため,専門施設での治療も念頭に 置くべきと考えられた.

    ボリコナゾール長期内服中に生じた 多発性日光角化症の1例

    加藤和夏青笹尚彦杉森彩香向川早紀...
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    查看更多>>摘要:48歳,男性?初診7年前から慢性進行性アスペルギルス症に対してボリコナゾール(ブイ フェンド?)を内服していた.内服開始2年後に顕著な日光過敏を自覚し,その後顔面,上肢の 露光部に色素沈着が出現,さらに黒褐色斑が多発するようになった.初診時,手背に複数の白 色角化性病変を認め,その1つを生検した.病理組織では核異型を有する基底細胞が表皮基底 層に密に配列しており,日光角化症と診断した.ボリコナゾール内服を中止し,残存する角化 性病変に対してイミキモドクリームの外用を開始した.近年ボリコナゾールの光線過敏症と長 期内服による皮膚癌の発症が報告されている.光線過敏症から発癌までの過程は段階的に進む 可能性があり,皮膚科医はこれを認識し,本剤の使用頻度が高い診療科との連携や,患者への 指導を行うことなどで,予防,早期診断および治療につなげることが大切である.

    潰瘍を伴う角化性局面が被角血管腫様の組織像を呈した男性外陰部硬化性苔癬の1例

    齋藤龍一長谷川道子日高太陽田村敦志...
    7页
    查看更多>>摘要:49歳,男性?初診の約1年前より陰茎に白色斑がみられ,半年前より包皮の狭窄や排尿 障害が出現した.初診時,包皮から亀頭にかけて白色から灰褐色の局面があり,包皮は陰茎を 絞扼するように一部で狭小化していた.また,亀頭腹側の外尿道口周囲には潰瘍を伴う角化性 局面もみられた.硬化性苔癬からの発癌を疑い,生検したところ亀頭の角化性局面では著明な 角質増生があり,真皮乳頭層の硝子化した膠原線維間には拡張した血管が充満して,被角血管 腫様の組織像を呈していた.硬化性苔癬と診断し,包皮切除術を行った.術後,陰茎絞扼症状 は速やかに改善し,亀頭の残存病変はジフルプレドナート外用で軽快した.本症において被角 血管腫様の組織像を認めることは稀であるが,自験例のように表皮直下の血管拡張や浮腫が高 度になることで,表皮の栄養障害や皮膚の脆弱性を生じ,発癌を疑うような角化や潰瘍形成を きたす場合にはありうると推察した.

    肉芽腫性外陰炎の1例

    秋本訓秀長尾映里安部文人三津山信治...
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    查看更多>>摘要:6歳,女児?初診7か月前から左外陰部に腫脹を伴う紅斑が出現し,自転車の搭乗時に陰 部に軽度の圧痛を自覚していた.近医を受診し亜鉛華軟膏やステロイドの外用治療を行ったが 改善なく当科紹介となった.皮膚組織所見にて真皮の浅層から深層にかけてLanghans型の 巨細胞を伴う類上皮細胞肉芽腫が認められた.血液検査,身体所見にて左外陰部の腫脹以外に 特記所見は認められなかったことにより,肉芽腫性外陰炎と診断した.治療としてトラニラス 卜の內服治療を開始したところ,腫脹と紅斑は消退し良好な結果が得られた.肉芽腫性外陰炎 は外陰部に慢性的な肉芽腫性病変が発生する稀な疾患である.肉芽腫性外陰炎はいまだ発症機 序が明らかになっておらず,治療法も確立していないが,トラニラストは治療選択肢として有 用であると考えられた.

    炎症後に被覆皮膚に色素沈着をきたしたpigmented pilomatricoma の 1 例

    齋藤龍一長谷川道子田村敦志
    5页
    查看更多>>摘要:16歳,女性?右頰部の35×25 mmの発赤,排膿を伴う囊腫状腫瘤を主訴に当科を受診し た.炎症を伴った毛母腫として切開排膿したところ,炎症症状は消退したが,被覆皮膚に灰青 色の色素沈着が残った.初診後5か月で残存する皮下結節とともに色素沈着を伴う被覆皮膚も 切除した.切除標本ではメラニンを豊富に含む陰影細胞と好塩基性細胞間に樹状メラノサイト がみられ,pigmented pilomatricomaと診断した.本症は毛母腫のー亜型であり,欧米では 稀であるが,本邦からの報告では欧米よりも頻度が高いとされる.臨床的な色素沈着を伴うと は限らないが,周囲の間質内に大量のメラノファージが存在することがある.本症においては 上皮成分からなる腫瘍塊のみの摘出では色素沈着を残す恐れがあり,手術時には注意が必要で ある.

    成人発症の多発したtufted angiomaの1例

    渡邊千夏本多教稔金澤早織福島聡...
    4页
    查看更多>>摘要:42歳,女性?初診の6年前より有痛性の扁平に隆起した紫紅色局面が右足首両側に出現 した.外用剤(詳細不明)で改善したが,1年前に同様の症状が再び出現した.その後,徐々に 拡大したため前医受診し,皮膚生検にてtufted angiomaと診断された.ステロイド外用で改 善がないため,加療目的で当科に紹介された.治療として電子線を10Gy/5回照射し,症状は 消失した.外来受診時に新たに左足首に同様の皮疹が出現したが,ステロイド外用で改善し た.Tufted angiomaは,その70%が1歳未満に発症するといわれる.成人発症は頻度が少 なく,多発することも稀といわれている.治療は,経過観察,外科的切除,放射線治療,持続 圧迫,ステロイド投与などがある.非ステロイド性抗炎症薬内服では疼痛コントロールが不良 であったこと,自然消退する場合は1年以内のケースが多く経過の長い自験例は経過観察では 改善が見込めないと思われたこと,手術は衛星病巣もあり範囲が広く再発リスクが高いこと, 本人の手術の希望がなかったことから放射線治療を選択し,治療が奏効した.再発例も多いた め,注意深く経過観察中である.

    臍部に生じた子宮内膜症の2例既報告例の統計学的解析を含めて

    松井悠佐々木仁高塚純子竹之内辰也...
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    查看更多>>摘要:症例1:45歳,女性?初診1か月前より臍部に無症候性の紅褐色結節を自覚した.皮膚生 検を行い,子宮内膜症と診断した.治療希望はなく,婦人科で経過観察中である.症例2: 26 歳,女性?初診8か月前に臍部下縁の暗赤色腫瘤を自覚した.尿膜管遺残の疑いで近医より紹 介となり,皮膚生検の結果から子宮内膜症と診断した.ホルモン療法を開始し,腫瘤の増大は みられていない.子宮内膜症の臍部発生は1%程度と非常に稀であるが,女性の臍部に生ずる 腫瘍の内で子宮内膜症は40%程度を占めるとされる.自覚症状を欠く場合はsilent typeと呼ばれ,月経周期に伴う特徴的な所見を欠き,診断には皮膚生検が必要である.病型の違いにょる臨床,組織学的所見に統計学的有意差は認めなかったが,初診までの期間と腫瘤径の間には 正相関を認めた.稀ながら悪性転化することからも女性の臍部腫瘤?結節性病変を診療する際 には,早期の確定診断のためにも本疾患を念頭に置き,皮膚生検や画像検査を行う必要がある.

    急速に増大したが外科的に切除しえた外眼角部Merkel細胞癌の1例

    古明地久子佐藤洋平成田陽子青木孝司...
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    查看更多>>摘要:78歳,女性?2か月前から増大する眼囲の結節を前医生検にてMerkel細胞癌と診断され 紹介受診した.初診時,右外眼角部に径4cm大の紅色腫瘤があり,PET-CT検査で右耳下腺, 上深頸部リンパ節転移を認めた.その後も増大したため早急に外科的治療を計画し初診12日 後に腫瘍辺縁よりマージン2cmをとり拡大切除,遊離皮弁を用いた再建術,右耳下腺全摘, 転移リンパ節切除を施行した.術後13か月間再発を認めない.最近10年間の本邦Merkel細胞癌報告例における腫瘍径の変化率と増大期間の相関を検討したところ自験例では腫瘍の増大 が急速であった.また,同様の顔面発症例と比較して自験例では積極的な加療が局所制御を可能にし,現時点では良好な経過につながった可能性がある.本疾患は,短期間で腫瘍径が倍以 上に増大する症例もあるため,それを念頭に置きつつ積極的な治療計画を立てることが予後の 改善に重要であると考えた.