查看更多>>摘要:びまん性肺疾患は,画像上肺にびまん性の陰 影を認める疾患と定義される。原因は多岐にわ たる。原因不明の種々の間質性疾患,職業?環境性肺疾患,膠原病に関連する肺疾患,薬剤 が原因のもの,腫瘍性疾患,感染症などさまざ まなものが含まれている(表1)。このうち,感 染症や悪性疾患を除いた「びまん性間質性肺疾 患」(以下,間質性肺炎)は「間質」と呼ばれる 肺胞壁,気管支血管周囲,小葉間隔壁および胸 膜下組織に「炎症」や「線維化」病変を来す疾 患の総称である。この間質性肺炎は治療に難 渋するため,間質性肺炎の一つである特発性間 質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias: UPs) は難病指定(85番)されている,また,近年病変の主座である間質の炎症や線維化に対する治験 も多く行われており,さまざまな治療が可能に なりつつある,本特集では,総論からその病態,診断,治療 に至る観点から解説を行っていく。