查看更多>>摘要:東芝グループの経営方針である“創造的成長”を支えるため,バリューイノベーションによる非連続で飛躍的な社会変化を自ら創造することに挑戦し,新しい事業の種を創出するコア技術の研究開発に取り組んでいます。電子デバイス分野では,垂直STT-MRAM(Spin-Transfer Torque Magnetoresistive RAM)を用いた4Mビット不揮発キャッシュメモリチップを試作し,従来型のキャッシュメモリであるSRAM(Static RAM)に対して,消費電力を1/10に削減できることを実証しました。ヘルスケア分野では,ゲノム解析データのセキュアな通信を確保するため,7km離れた社外拠点と社内拠点の間を盗聴不可能な量子暗号通信システムで接続する実証試験を開始しました。ライフスタイル分野では,色再現性とともに,輝きやコントラストを更に高めることで,HDR(High Dynamic Range)映像時代をリードする高画質を実現した,4K(3,840×2,160画素)テレビ向けの映像処理エンジン“4KレクザエンジンHDR PRO”を開発しました。生産技術分野では,電線の被覆に使われている塩化ビニル樹脂やRoHS指令(有害物質使用制限指令)の規制物質を,環境負荷の低い物質に代替する際に,性能低下が懸念される屈曲耐久性を評価するための機械的信頼性予測技術を開発しました。IoT(Internet of Things)分野では,個人情報を含むデータを分析などに利活用する際に,個人を特定しようとしてもk人までしか絞り込めないようにデータを加工するk-匿名化技術において,安全性を維持したまま,加工によって生じるデータ情報量の損失を従来技術より約30%少なくできる方式を開発しました。