查看更多>>摘要:40万分の1「大日本帝国予察地質図」シリーズの4枚日に当たる「予察西部地質図」は,「予察中部地質図」(原田ほか,1890)発行の4年後,1894年(明治27年)に農商務省地質調査所から出版された.「予察西部地質図」の範囲は中国地方と四国地方であるが,兵庫県西半部も含み,山口県は東部のみが含まれている.中国地方は,中国山地とそれを敬り囲む高原·台地からなり,平野部は宍道湖周辺を除いて狭い.四国地方は大部分四国山地からなり,瀬戸内海側には讃岐山脈,高縄半島に加えてやや広い平野部が発達する.瀬戸内海は古くから東西交通の要路で,その優れた景観によって1934年日本で最初の国立公園となった.最近では石見銀山が世界遺産に指定され,また隠岐·山陰海岸·室戸の3地域がその地形·地質の特色から日本ジオパークに,さらに山陰海岸が世界ジオパいクに指定されている.