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地質ニュース
实业公报社
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0009-4854

地質ニュース/Journal 地質ニュース
正式出版
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    巨智部忠承ほか7名の「予察西部地質図」--予察地質図シリーズの紹介 その4

    山田直利
    15页
    查看更多>>摘要:40万分の1「大日本帝国予察地質図」シリーズの4枚日に当たる「予察西部地質図」は,「予察中部地質図」(原田ほか,1890)発行の4年後,1894年(明治27年)に農商務省地質調査所から出版された.「予察西部地質図」の範囲は中国地方と四国地方であるが,兵庫県西半部も含み,山口県は東部のみが含まれている.中国地方は,中国山地とそれを敬り囲む高原·台地からなり,平野部は宍道湖周辺を除いて狭い.四国地方は大部分四国山地からなり,瀬戸内海側には讃岐山脈,高縄半島に加えてやや広い平野部が発達する.瀬戸内海は古くから東西交通の要路で,その優れた景観によって1934年日本で最初の国立公園となった.最近では石見銀山が世界遺産に指定され,また隠岐·山陰海岸·室戸の3地域がその地形·地質の特色から日本ジオパークに,さらに山陰海岸が世界ジオパいクに指定されている.

    海食崖に縁取られた伊豆諸島御蔵島散見

    磯部一洋
    9页
    查看更多>>摘要:御蔵島は東京都心から南へ約200kmの伊豆諸島中央部に位置します(第1図).その御蔵は銭洲海嶺の南側に広がる御蔵海盆(-1,000m以深)から円錐状に高く奪えた火山島です.黒潮が島の南北を通過し,気候温暖で降水量も多く,照葉樹の巨木が繁茂する緑豊かな場所です.江戸時代から良質のツゲ材を産し,オオミズナギドリの大群が営巣することでもよく知られています.白い滝が黒っぽい海食崖に幾筋も懸かり,沿岸域には150頭前後のミナミハンドウイルカが通年にわたり生息しています.最近,イルカウォッチングが人気を集め(小林,2009),離島における生活も大きく変容しつつあります(小島,2008).

    孔内重力計測の疑似体験

    杉原光彦
    8页
    查看更多>>摘要:地下500m展示室行きのエレベータに乗り込んで素早くシントレクス重力計CG5をセットした.約10秒後にエレベータのドアが閉まって降下し始めた.エレベータ特有の加速度はスタート直後には感じられたが,その後は意外なほど感じか、.等速度運動中なのだろうか,まるで静止しているようだ.重力計の表示も予想以上に安定している.エレベータでは重力計はどのような記録を示すのかという軽い好奇心で計測を始めたが面白い記録がとれるかもしれないと期待がふくらむ.時々,窓から灯りに照らされた地下の途中階の様子が見える.ふと,もしも今ロープが切れて自由落下し始めたら何秒で地底に着くのだろうかと思った.静止状態から一定加速度g(m/s~2)でt秒間に進む距離はgt~2/2.地表付近の重力加速度は約10m/s~2(1,000Gal)だから500mの坑底に激突するのは約10秒後だ.「これが無重力状態か」と認識して重力計の表示を見たとしても相対重力計だから。を表示するわけでもないし,そもそもロープが切れた衝撃で重力計はバランスを失っているだろう...などと考えていると,「あと50秒で到着します」というアナウンスが耳に入った.少し揺れを感じた後,ついに到着した.重力連続記録を停止しようとして目に入った数値に一瞬,手が止まった.変だな,予想した重力値よりかなり小さい.地下施設の効果か,局所的な重力異常があるのか,それとも“地下500m展示室”は実は浅い所にあるのだろうか?

    海底重力計見学記--海底重力計によるCO_2地中貯留モニタリングの可能性の検討

    杉原光彦
    7页
    查看更多>>摘要:地球温暖化対策のためにCO_2排出削減の19%を担う技術として,CO_2の分離·回収·貯留(CCS)技術開発が期待されている(IEA,2009).このうち貯留に関しては地中貯留が現実的な方法として検討されている(産総研,2008).油田·ガス田では生産時に,ほぼ必ずCO_2も伴うが,それを分離して再び地下に戻すことで岩石中に残留する石油·ガスを置換して追い出す,という生産にフィードバックする増進回収法がすでに実用化されている.一方ノルウェー沖,北海油田のスライブナー海域では天然ガスを生産するスタットオイル社がガス生産層とは別の海底下1,000mの砂岩層(ウッチラ層)に年間100万トンを貯留する事業を1996年から実施している.ここではCO_2貯留開始前の1994年から約2年毎に3次元反射法地震探査を行って貯留状況をモニタリングしている(第1図).こうした現状認識を含めCO_2に関する全般について奥山(2010)が簡潔明快に解説している.

    リチウムの化学·地球化学のよもやま話

    金井豊
    11页
    查看更多>>摘要:リチウムは,私たちの周りのいろいろな物に利用されている.腕時計やノート型パソコンのリチウムイオン電池はその一例で,このほかにも電気自動車のバッテリーや耐熱ガラス添加材,弾性表面波フィルター,冷媒吸収材,除湿材など,様々な利用があり(石油天然ガス·金属鉱物資源機構,2008),近年産業界では需要の高まりにより活気を帯びている(阿部·大野,2010).こうした状況を受けて,地質ニュース670号(2010年6月号)ではリチウム資源の特集号も組まれた.そこで,リチウムに関して資源や産業としての側面だけでなく,リチウムそのものを見直してみることもあながち無駄ではないだろう.特に化学的な側面から眺めると,その地球化学的な特質や応用面での位置付けが明らかになるのではないかと考えられる.特集号の補足として見ていただけると幸いである.

    地質分野2010年夏の話題「地質デジタル革命,石材資源道産,モンゴル地質情報など」--英文ニュース誌から拾う

    高橋裕平
    7页
    查看更多>>摘要:地質学で今どんなことが話題となっているのか,あるいは社会が何を地質学に求めているかの情報源となるよう,諸外国の英文ニュース誌の話題を2006年春から定期的に紹介している.今回は主に2010年5月から2010年7月に入手した英文ニュース誌や研究論文について紹介する.今回紹介した文献の過半は,ウェブ上から得ることができる.それらについてはウェブアドレスを記した.

    化石の小学校理科授業への活用例

    長森英明玉生志郎
    9页
    查看更多>>摘要:この報告では,小学校近隣で産出する化石を教材として学校の授業に活用した事例を紹介します.また,その際に得られた化石試料については,今後活用する基礎的な資料として残すために概要を記述します.まず,授業において化石採集するに至った経緯を簡単に追ってみます.きっかけは,つくば市立茎崎第三小学校6年生の地質標本館への見学申し込みがあったことに始まります.見学の際に解説するために,小学校付近の地質や地形について調べていたところ,小学校の周辺で貝化石を含んだ砂が田んぼにまかれているという情報が入りました.そこで,事前に化石を調査して,学校の教材などとして活用できないか検討することになりました.現地を調査したところ,小学校近くの段丘崖の下に広がる畑に掘られた穴の側面に化石の密集層を確認することができました(第1図).そこで,地権者である久松氏に承諾をいただき,化石を採取しました.化石が産出する露頭が学校に近かったこともあり,授業で地層の観察と化石採集をする計画が持ちあがりました.

    『大地の友,ゲーテ』③ 第2次スイス旅行から水·火論争へ

    国分義司
    9页
    查看更多>>摘要:1779年9月12日,カール·アウグスト公とゲーテ(第1図)は,公の侍従らを伴って,スイスへの大旅行の途に着いた·翌年の1月13日,彼らの一行がスイスから帰国した軋礼儀作法を無視して,馬鹿騒ぎを繰り返していた頃の二人への非難は止み,この旅行はゲーテの功績とみなされさえした.若い公爵からは,すでに就任当初の種々の軽率な振舞いは影をひそめ,彼の統治者としての役割にも一段と慣れ,この小国のさまざまな困難を自ら引き受け始めていたからである·ゲーテは1780年1月17日の日記に,次のようにメモしている.