首页期刊导航|麻酔
期刊信息/Journal information
麻酔
克誠堂
麻酔

克誠堂

0021-4892

麻酔/Journal 麻酔
正式出版
收录年代

    少年老いやすく学なり難し

    森本裕ニ
    1页
    查看更多>>摘要:前回,本誌より巻頭言の依頼を受けたのが2010 年と,あっという間に干支が一回りしてしまつ た。本当に時の過ぎるのが早いものである。実際 医者になってからの年月を振り返っても,まさし く光陰矢のごとしである。産婦人科開業医の跡取りとして,学生時代は, 北海道での学生生活をある意味謳歌していた。そ のさなか,父親が急逝し,この後は"好きな事を やってよい"と家族から言われたが,逆に何をし ようかと困ってしまった。まずは,全身を診れる, 何があっても困らない医師を目指して,麻酔?救 急の勉強をしてみることとした。救急研修中,多 くの心肺停止患者の蘇生を経験したが,心拍は 戻っても,ほとんどの患者で意識が戻らない,そ の現実に直面し,どうしてこんなに脳は脆弱なのだろう,これを何とか克服できないだろうかと考えるようになった。

    周術期における免疫学:基礎と臨床緒言とまとめ

    川真田樹人
    2页
    查看更多>>摘要:循環,呼吸,神経,内分泌代謝などを得意分野 とする麻酔科医は多い。他方,免疫学は炎症,が ん,移植,自己免疫など,医学の広い領域を扱い, 集中治療領域では基盤となる学問分野である" が,一般の麻酔科医カ泌ずしも精通していない領 域である。これは,手術?麻酔という分-時間単位 の超急性期の医療を扱う分野においては,アナ フイラキシ一などの超急性免疫応答は問題になる ものの,日-週単位で進行する免疫応答が,麻酔管 理上の問題にはなりにくいためかもしれない。一 方,少子高齢化が続く日本においては,麻酔科医 が術中麻酔管理を行ううえで,手術患者の中?長期予後を考える必要がある。

    周術期の免疫学概説

    杉山由紀
    8页
    查看更多>>摘要:免疫細胞は,大きな分類でいうと白血球であ る。日常臨床では,白血球数の推移のみを追うこ ともあれば,白血球分画から病態の推移を推測す ることもある。しかし,免疫や炎症に関係する研 究ゃ論文では,免疫細胞はさらに細分化され,麻 酔科医の日常からは離れた世界で議論カ珩われて いる。本論文では,免疫や炎症に関連した研究を 理解する一助となるよう,特に周術期?集中治療 領域で頻出する細胞とその役割に焦点を置いて概説する。

    周術期のアナフィラキシー

    高澤知規
    9页
    查看更多>>摘要:麻酔に使用する薬物やモニタリング機器の進歩 により,周術期に致死的なイベントが発生するリ スクは減少しつつある。その一方で,重篤なァ ナフィラキシ一が発生した場合には生命を脅かす 危険性があるうえ,アナフィラキシーの発生は増 加傾向にあるといわれており,麻酔科医の脅威 となっている。麻酔科医は,手術を受ける患者の 安全を守るためにアナフィラキシーについての理 解を深めることが求められる。本論文では,周術 期に発生するアナフィラキシーのメカニズム,疫学,治療,関連疾患について解説する。

    手術部位感染と人工呼吸器関連肺炎

    志馬伸朗
    11页
    查看更多>>摘要:手術患者の周術期合併症を回避することは手術 そのものの成否に次いで重要な課題である。特に 手術関連感染症は,予防策によりその発生を減じ ることができる。感染症の基点は手術中にあるこ とが多く,術中の内科的管理を担当する麻酔科医 が果たす役割は大きい。本項では,手術関連感染症の中で,手術部位感染(surgical site infection : SSI)と人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia : VAP)に焦点を絞って概説する。特 に感染リスク評価,消毒,予防的抗菌薬,ほかの 術中の予防処置,術後の対応策などについてまとめる。

    周術期の炎症と免疫抑制

    菊池謙一郎数馬聡升田好樹
    8页
    查看更多>>摘要:周術期は手術に伴う組織損傷,出血や輸血,麻 酔管理,薬物,感染症などさまざまな侵襲を受け る。これらの手術侵襲に対する免疫反応の変化に より,炎症が惹起される。侵襲に対する生体反応 としての炎症反応および抗炎症反応は,損傷組織 の修復や感染に対する防御機構として生体の恒常 性の維持に大きく寄与している。一方で,過剰な 炎症反応や,炎症反応と抗炎症反応のバランスの 破綻は不適切な免疫反応を惹起し,術後感染,臓 器障害や死亡率の上昇など患者の予後に関わる。

    周術期における免疫学:基礎と臨床周術期管理における免疫関連薬剤

    吉田翼松岡義和森松博史
    4页
    查看更多>>摘要:遺伝子組換え技術の医薬品への応用により,さ まざまな抗体医薬が開発され市販化されている。 これらは免疫機能に作用するものも多く,特有の 有害事象を示すため,投与歴のある患者について は周術期に注意すべき点がある。今回,その一部について解説する。

    免疫から見たCOVID19患者の手術?麻酔

    内田篤治郎
    10页
    查看更多>>摘要:2019年12月に中国の武漢で初めて検出されて 以降,パンデミックとなったsevere acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2)感染 による新型コロナウィルス感染症(coronavirus disease 2019 : C0VID-19)は,わが国でも累計感 染者数が2022年6月10日現在で900万人を超え た。当初は未知の感染症として,多くの施設で対 策に苦慮したと思われるが,その後検討が進み, 免疫応答をはじめとする病態像に関しても知見が 蓄積されつつある。外科手術という観点で振り返 ると,パンデミック初期には致死的な経過となり うる未知の感染症であるとの認識や,医療機関に おけるベッドコントロール.医療資源の配分と いった事情から,感染者の手術施行に関して,必 要最小限なものにとどめるべきという方針をとら ざるをえなかつたが,その後,パンデミックの持 続により,感染後治癒する患者の数が増加し,そ のような患者が手術を受けることも珍しくなくなった。

    統計ノート-33リスクの比較(3):ォッズ比

    浅井隆
    5页
    查看更多>>摘要:後ろ向きケース?コントロール研究では相対リ スクを算出することができないため,その代用と してォッズ比を算出する。ォッズ比は,"ケース" でのォッズを"コントロール"でのォッズで割つ た値である。注意点として,ォッズ比自体からは, "曝露グループでは非曝露グループに比べ,ある 疾患に罹患するリスクは何倍である"との解釈は できない。一方,発症割合が低い場合には,ォッ ズ比を相対リスクと同様に解釈すること力可能となる。前回,統計ノート -32"において,相対リスクは 後ろ向きケース?コントロール研究(統計ノ一 ト-17参照)では求めることができないことを確認 しました。今回,後ろ向きケース?コントロール 研究で相対リスクの代用として算出できるォッズ比について確認します。

    全身麻酔症例におけるブロポフォールとデスフルランの併用麻酔の検討:後ろ向きコホ一ト研究

    大嶋進史青木善孝川崎洋平仕子優樹...
    6页
    查看更多>>摘要:全身麻酔症例を対象にプロポフォールを用いた全静脈麻酔(total intravenous anesthesia : TIVA) 群(n=306)とデスフルランとの併用麻酔群(n =34)で麻酔薬投与終了から抜管に要した時間と 術後24時間の術後悪心.嘔吐(postoperative nausea and vomiting : PONV)発生率を後ろ向きコ ホート研究で比較した。抜管に要した時間は併用 群でTIVA群より有意に短く (467±235 vs 607 +-306 sec, P=0.01), PONV発生率は2群間で有意 差を認めなかった(ォッズ比0.8 [95%信頼区間: 0.3-2.2], P=0.8)。併用麻酔はTIVAより抜管時 間を短縮し,PONV発生率も増加させない可能性が示唆された。