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期刊信息/Journal information
農村計画学会誌
农村计画学会
農村計画学会誌

农村计画学会

0912-9731

農村計画学会誌/Journal 農村計画学会誌
正式出版
收录年代

    人新世,破局時における農村計画学会への期待一東日本大震災時の編集委員長からのメッセ一ジ一

    糸長浩司
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    查看更多>>摘要:農村計画学会との関わりは,東京工業大学の大学院生 時代に恩師の青木志郎先生(農村計画学会第三期会長) に誘われて農村計画学会の発足式(1983年)に出た時 からである。学会の初動期には青木先生のお手伝いで理 事会等にも同席し,建築学以外の造園学,農業土木学,農業経済学,農村社会学,法律学分野の先人ゃ研究者達 との実質的な交流が始まり,農村計画研究者として育て られた。当初の研究興味は都市近郊,土地利用計画であった が,次第に住民参加,農村と環境共生,パーマ力ルチャ 一,エコロジ力ルな視点からの農村計画の研究方向に拡 大した。1990年代だと思うが,学会でのあるシンポジ ゥムで出身元の学会を超えた農村計画研究者として自立 することが必要あると言った。出身学会,系による区分 と分担にとらわれず農村計画学構築のための運営と研究 のインテグレートと革新に向けた研究,社会活動を期待 したい。

    自然資本経営の可能性を解き明かす

    浅野耕太
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    查看更多>>摘要:本稿では,こうありたい未来の農村を現実のものとす るために次の10年の農村計画学会における研究の進展 に期待することを書かせていただこうと思う。今後.ますますコンパクトシティを核とする国土のネ ットワーク化が進展すると予想されるが,その際に抜け 落ちる地域をどのように維持すべきかについて政府も学 会も十分に明確な将来像を提示することに成功していな いように感じている。生活の利便性や行政サービスの費用対効果性などを 考えると.1990年代以降定着してしまった経済停滞の もとで,世界史的な人口減少に直面する我が国において,コンパクトシティへの人口集積は避けがたい流れと 考えられる。するとコンパクトシティ以外での急速な過 疎化はさらに深刻さの度合いを増すことが容易に想像で きる。

    農村問題の枠組変化

    小田切徳美
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    查看更多>>摘要:かつての農村問題は「格差是正」がメインテーマであ った。それは.戦前から続いていたが,戦後の高度成長 期における都市,農村の格差の顕在化にともない.農業 基本法(1961年)や全国総合開発計画(1962年)が「所 得均衡」や「国土の均衡ある発展」を標榜して登場する ことになる。そこでは.画一的な「農村の都市化」が目 標とされ,「課題地域としての農村問題」が一般的な認 識であったしかし,1970年代前半の高度成長の成熟化やオイル シヨツクはそうした問題の捉え方の転換を迫った。進行 し始めていた国民の価値観の転換により,農村の多様な 価値を守り,発展させることがテーマとなる。つまり,「後 進性」を問題にするのではなく,価値の基盤となる農業や地域社会の持続性が低下していることを問題視すると いうスタンスに変化する。「課題地域」から「価値地域」 への問題視点の転換と言える。そこから生まれる処方箋 は,画一的な「都市化」ではなく,むしろ,個性的な「農 村の農村化」に向けた内発的発展である。こうした変動 は徐々に,しかし着実に進んだ。

    近代農村計画100年のパースペクティブ

    山崎寿 一
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    查看更多>>摘要:農村計画学会40周年の特集号は,10年という月日を 区切って農村計画学会の研究の輪郭を捉え,評価し,次 の時代.未来の農村計画の方向性を展望しようとする企 画である。歴史,時間を振り返るとき重要なのは,その時代の社 会状況との関連(歴史の発展段階)という座標軸と個人 の人生のライフステージという座標軸から考え,未来を 描くことが重要である。農村計画学会が設立された1982年は,私が神戸大学 環境計画学科の修士課程を修了し,博士後期課程に進学 した年で,実質的な意味で研究者としてスタートした時 期であった(25歳)。それから10年を単位とした時代 と人生のステージを歩んで4ステージを経て来年度65 歳となり神戸大学の定年を迎える。

    生のリアリティ,存在のリアリティを織りなす

    栗原伸治
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    查看更多>>摘要:2021年11月19日午後4時40分,神奈川県藤沢市に 位置する日本大学湘南キャンパスの2階にある私の研究 室。西側窓のブラインド下部の隙間から夕陽が差し込ん できた。沈みゆく夕陽を確認して,スマホ片手に屋上へ と駆けあがる。真っ赤に映える夕陽,その上には赤から 青のグラデーシヨンで彩られた西の空,夕陽の右側には 富士山,眼下には明かりが灯りはじめた藤沢,茅ケ崎, 寒川の街…刻一刻と変化する風景を写真に収めた。3 ヶ月ほど前,さらにその半年ほど前には,富士山の頂上 に夕陽が重なる「ダイヤモンド富士」もみられた。その 瞬間,ダイヤモンドのように輝くため,こう呼ばれて いる。このようなことも思い出しつつ,冷たい秋風に吹かれ ながら変色する夕陽と空を眺めていると,生きているこ とを実感する。同時に,生かされていることも痛感する。 大学院生時代に民族建築学/建築人類学を志し,異文化 の農村地域でおこなっていたフイ一ルドワーク中に生じ た感情も蘇る。生をリアルに感じつつ,その舞台となる 居住空間について考えたい。それがこの分野をめざし. いまなお携わりつづけているモチベーシヨンにもなって いる。

    災害と学会誌

    福与徳文
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    查看更多>>摘要:東日本大震災(2011年3月11日)以降.熊本地震(2016 年4月),北海道胆振東部地震(2018年9月)と立て続 けに大きな地震が起きた。またここ数年だけをみても. 2020年7月には豪雨が日本列島を襲い,球磨川や飛_ 川などが氾濫し,その前年(2019年10月)にも台風19 号により,千曲川や阿武隈川など,全国各地で河川が氾 濫した。さらに西日本豪雨(2018年)’九州北部豪雨(2017 年)と.毎年のように台風や豪雨による水害が発生し. 多くの尊い命が失われた。最近10年の学会誌の内容を振り返ってみると,やは り災害に関連した論文や記事が多かった点が.その特徴 として挙げられる。筆者は.19期に大震災復興特別委 員会(20期より常置委員会の災害対応委員会に)の委 員長を務めたが,特別委員会の任務の一つが.学会誌に 掲載された災害関連の論文や記事を編集委員会と共同で まとめて冊子にする仕事である。その「合本版」とし て,現在,2011-2013年度版(129篇収録)と2014-2018 年度版(89篇収録)の2つが出ており,これらにまと められた論文,報告,特集論考.シンポジウム報告など の総数は200篇以上にものぼる。被災地における支援活 動に考察を加えた速報的なものや,概念を整理したり理 念を述べたりした総説的なもの,そして本格的な学術論 文などである。ちなみに筆者が委員長のときにまとめた 「合本版(201冬2018年度)」の内訳は,論文,報告20篇. 特集論考など43篇.シンポ,活動報告18篇.土のこえ 6篇,キーワード紹介2篇であり,多くを占めるのは, 会員が実際に被災地に赴き,農村計画学の専門家として 復興支援の活動を行い,そこで得られた知見を記したも のである。これらは.大災害に遭った地域の様々な課題 に対して,農村計画学会の多くの会員が被災者に寄り添 って格闘した結果なのである。

    農村計画学を通して考える農村地域の見方,捉え方

    斎尾直子
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    查看更多>>摘要:学会40周年を迎えるとのことで,農村地域に 対する見方,捉え方等,分析の切り口を自身の拙 い研究者経験を踏まえ振り返ってみたい。学会誌に関しては,近年10年間に2期(2012-13, 201849年度)編集委員長であったこともあり, まずは学会誌10年間の特集テーマをみる。学会誌はこれまで1-4号の季刊発行(6, 9, 12. 3月)と論文特集号,年5冊の刊行であった。 このうち季刊発行4冊については,編集委員会が 毎号特集テーマを設定している。編集委員会の企 画会議では(委員長の個性によるかもしれないが 私の担当した期では),準備中3号分の特集テ一 マ「山村」「外部人材」「ため池」「漁村」等,ひ とつひとつの観点ごとに,編集委員のみなさんと じっくり議論し合う場でもあり,毎回の濃厚なデ イスカツシヨンは充実した時間であったことを思 い出す。