查看更多>>摘要:1.種名,観察個体数:ハクトウワシHaliaeetus leucoceohalus 1羽.2.観察者名:藤井薫,中村神騎ほか(表1).3.観察日時.場所:2020年1月27日9時46 分頃.北海道野付郡別海町尾岱沼岬町飛雁川河口 から北西方向に約1km付近の野付湾沿岸 (43°59'37.8"N,145°20'32.8"E).その後,3 月10 曰 まで北海道東部各地で観察された(後述).4.観察距離:70-100 m.観察には8倍の双眼 鏡を用い,デジタル一眼レフに500 mmのレンズ (35 mm換算で800 mm)を装着して撮影した.5.観察した環境:茶志骨川河口,当幌川河口, 飛雁川河口が流れ込む野付湾は厳冬期には広く凍 結し,氷の厚さは30 cmから50 cm以上に達する. その野付湾の氷上で冬期はコマイEleginus gracilis, 于力 Hvpomesus japonicus, ニシン Clupea pallasii などの魚種の捕獲を目的に,地元漁師による氷下 待網漁が3か所から4か所で行われている.その 氷下待網漁の際に出る商品価値のないカジ力類 Cottidae,カレイ類Pleuronectidaeなどは氷上に放置されるが,それらを食べるために多い時は 50-100羽ほどの海ワシ類(オジロワシH. albicilla, オオワシH. pelagicus)が集まる.本個体の発見日 も凍結した野付湾の氷上や野付湾の岸沿いの疎林 (ハンノキ Alnus japonica,ヤチダモ Fraxinus mandshurica var. japonicaなど)に20羽ほどの海ワシ 類が集まっていた.その中で,ヤチダモの樹上に 止まる海ワシ類の群れの中にいる本個体を確認した.