查看更多>>摘要:サトウキビ(Saccharum officinarum L.)は沖縄県の基幹作物であり,県農業産出額(耕種部門)に占める割合は約30%に及ぶ(内閣府沖縄総合事務局,2019).しかし,サトウキビ収量は長期的にみて漸減傾向にあることが指摘されており(寺内,2013),過去41年間の沖縄県における平均収量(沖縄県,1980-2021)は,有意に低下している(p<0.001,図1).沖縄県のサトウキビ栽培は,一般にモノカルチャー(単作栽培)であり,サトウキビを新植後,3~4回ほど株出し栽培をおこない,これを繰り返す.サトウキビ栽培では,このようなモノカルチヤーが長期間おこなわれることで,土壌物理性の悪化や土壌有機物量の減少,微生物バイオマス量の低下などの土壌劣化を招き,収量が低下する可能性が指摘されている(Henry and Ellis,1995; Meyer, 1995; Holt and Meyer, 1998; Schumann et al., 2000).