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植物防疫
日本植物防疫协会
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0037-4091

植物防疫/Journal 植物防疫
正式出版
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    パッシブサンプリングによる河川水中農薬の 新しい調査手法

    矢吹芳教伴野有彩野呂和嗣
    5页
    查看更多>>摘要:農薬は,農作物の生産性向上および安定的な供給,そ して農作業の省力化のための不可欠な資材として,国内 外の農耕地等で使用されている。近年の農薬のトレンド として,殺菌剤ではSDHI剤(コハク酸脱水素酵素阻害 剤),DMI剤(ステロール脱メチル化阻害剤)および Qil剤やQol剤(ミトコンドリア電子伝達系複合体m蛋 白質阻害剤)の開発が進展している。殺虫剤では有機リ ン系,カーバメート系,ピレスロイド系からネオニコチ ン系,ジアミド系へと変化し,親水性の高い農薬が上市 されている。また,最近ではニコチン系やジアミド系に 分類されない,様々な新規の作用機序を有する化合物の 開発が進められている(Umetsu and Shirai, 2020)。農耕 地で使用された農薬は,対象農作物や樹木へ付着すると ともに,一部が土壌へ落下し,その後,加水分解,光分 解あるいは微生物により分解するが,一部は降雨などに より河川や湖沼のような水環境へ非意図的に輸送され る。このため,農薬は医薬品,生活関連物質と並んで環 境水中での検出事例が最も多い化学物質のひとつとなっ ている(Iwafune et al., 2010)。

    作物残留性試験における減衰傾向調査について一残留分析者の立場から一

    飯島和昭土橋ひかり長田拓也
    5页
    查看更多>>摘要:作物残留試験は,飼料を含む農作物の残留基準値の設 定と暴露評価に用いるデータを提供するための農薬登録 時に必要な安全性試験項目であり,作物体中に残留した 農薬の最高残留値を把握して減衰傾向を調査することを 主目的とする(農林水産省消費,安全局長,2019)。作物残留試験における減衰調査では,最高残留濃度が見込 まれる試験条件で農薬製剤を農作物に処理し,経時的に 収穫した試料中の残留農薬を分析する。減衰調査の試験設計と,農薬製剤を処理した農作物を 特定の1時点のみで収穫する試験設計を,我が国におけ る作物残留試験の関係者が,意識的に区別するようにな ったのは,生産量が多い農作物における圃場例数が増え て以降のことである(農林水産省農産園芸局長,2011)。 ここで特定の1時点とは,農薬製剤の使用法として登録 された最終農薬散布から最短収穫までの期間(PHI : pre-harvest interval after the final application)での収穫 時点のことで,以降「PHI-1時点」での試験設計と呼ぶ。 生産量が特に多い農作物の作物残留試験を6例以上で実 施する場合に,先行実施した2例での減衰傾向が明瞭な 場合には,他の4例以上の試験設計をPHI-1時点にす ることができる。このような背景から,作物残留試験に おいて残留農薬の減衰傾向を科学的に解釈する必要性が 尚くなった。

    農薬のミツバチへのリスク評価について

    石原悟
    4页
    查看更多>>摘要:欧米では,2000年代よりミツバチの蜂群(巣箱単位 のミツバチ群)を維持することが困難となる被害が多く 報告されており,主な要因として「栄養不足」,「ダニ等 の寄生虫や害虫丄「病気」等のほか「農薬」の影響も指 摘されている。我が国におけるミツバチの死亡被害においても様々な 原因が考えられ,農薬が原因と疑われるものも報告され ているが,被害との関係について十分なデータが得られ ていなかった。そのため,農林水産省は,農薬とミツバ チの被害との関連性を把握し,被害の発生要因を考慮し た被害軽減対策を策定するため,2013年度から2015年 度までの3年間,農薬が原因と疑われる被害の全国調査 を行った。

    農薬のミツバチ影響評価のための花粉, 花蜜残留試験方法の検討

    荒井雄太長岡広行松村栄ー
    8页
    查看更多>>摘要:欧米では2000年代よりミツバチの失踪(蜂群崩壊症 候群)や大量死が問題となっている。我が国でも養蜂用 ミツバチ(主にセイヨウミツバチ,以降ミツバチとする) の減少事案が発生し,その原因の一つとして農薬の影響 が指摘されているものの,その因果関係を明らかにする データは得られていない。しかし,農林水産省が行った 全国調査において,農薬が原因と疑われるミツバチの被 害が複数事例報告されている(農林水産省,2016a)。農 林水産省はこれらの結果をもとに,農薬による被害の低 減対策を都道府県に指導することで,これまで一定の効 果を得ている。

    薬剤抵抗性病害虫の発生状況と対策の 取組について

    岡田和秀井田仁
    7页
    查看更多>>摘要:化学農薬の使用は病害虫,雑草防除の根幹である一方 で,病害虫,雑草の薬剤抵抗性の発達が切り離せない課 題であり,その管理が重要となる。このような背景のも と,都道府県が主体となり,薬剤感受性検定の実施によ る薬剤抵抗性の発達状況の把握や,検定結果に基づく生産者への適切な防除指導が行われてきた。例えば,多く の都道府県において,普及指導員などが生産者に対して 病害虫_雑草防除の指導を行う際に使用される「防除指 針」が作成されているが,その中にも薬剤抵抗性に関す る情報,それに基づく農薬使用上の注意事項などが記載され,適切な防除指導に役立てられてきた。

    力ブリダニ製剤の候補種の探索と評価

    豊島真吾
    6页
    查看更多>>摘要:『力ブリダニ』は,カブリダニ科に分類される2,500 種ほどのダニ類を指し,体長0.4 mm程度で光沢のある クリーム色の外観を呈し,植物の主に葉の葉脈沿いに生 息し,ハダニ,コナダニ,サビダニ,アザミウマ,コナ ジラミ,花粉,菌糸等を餌とする。餌の種類とそれらの 捕食量および捕食に伴う産卵数などの特性は『カプリダ ニJの種により異なり,これらの知見は採集されやすい 特定の『カブリダニ』の種に偏る。本稿では,これまで あまり注目されなかった,比較的知見の少ない『カプリ ダニ』の種の中から有用種を探索する事例を紹介し,在 来種によるカプリダニ製剤開発の可能性を考察する。

    総論「果樹ではなぜ防除暦が必要なのか」

    川嶋浩三
    3页
    查看更多>>摘要:果樹栽培の病害虫防除において,「病害虫防除暦(以 下,防除暦)」は広く活用されている。防除暦に対して は,否定的な意見も多く見受けられる。スケジュール散 布が過剰散布,必要のない散布につながるという指摘で ある。結論から言うと,防除暦は過剰散布を避けるため, 必要のない散布を避けるため,さらには安全な防除を実 施するために長い年月をかけて集積された知見と技術の 結晶と言える。多くは海外のスプレーカレンダーやスプ レースケジュールがベースとなっているが,きめ細やか な日本の防除暦はそれらとは一線を画すほど実践的な情 報を多く含み,生産現場にしっかりと根づいている。

    果菜類に発生するBotrytis cinereaによる 灰色かび病

    川上拓
    5页
    查看更多>>摘要:生状況を中心とした情報を紹介するとともに,今後必要 と考えられる耐性菌対策について述べる。灰色かび病(病原菌:Botrytis cinerea Persoon : Fries) は,果菜類,葉菜類,果樹類,花き類等の作物を侵す多 犯性の重要病害である(図-1)。その宿主範囲は広ぐ 世界中の温帯地域を中心に少なくとも235種の植物に感 染して病気を引き起こすことが知られている(阿久津, 2011)。本病害に関する報告は古くからあり,大正時代 にはすでにブドウ,イチゴ,花き類等の病害としての記 載がある(原,1925)。これまでに本病害の発生生態や 防除法,さらには,長年の課題となっている耐性菌に関 する報告が多数あり,様々な知見が集積している。本稿では,施設栽培で広く発生する果菜類の灰色かび 病の発生生態および防除法について概要を報告する。

    ニホンナシに発生する主要病害と防除対策

    小河原孝司冨田恭範
    5页
    查看更多>>摘要:令和3年度における国内でのニホンナシの生産状況 は,結果樹面積が1万300 ha,収穫量が18万4,7001で, 千葉県,茨城県(以下,本県),栃木県,長野県,福島 県が主産県となっている(農林水産省大臣官房統計部, 2022)。ニホンナシは,果皮の色から黄褐色の赤ナシ系と,淡黄緑色の青ナシ系に分けられ,赤ナシ系の品種としては ‘幸水’,‘豊水’,‘新高’,‘長十郎’等があり,青ナシ系の 品種は‘二十世紀’,‘菊水’等がある。本県で現在栽培さ れている主要な品種は,赤ナシ系の‘幸水’,‘豊水’で, 果実に袋かけを行わなしゝ無袋栽培が主流である。赤ナシ 無袋栽培の果実には黒星病,輪紋病,赤星病等の病害が 発生し問題となる。青ナシ系の果実病害も同様である が,黒斑病は青ナシ系のみに発生する病害である。また, 葉に発生し,落葉などにより果実品質や樹体生育に影響 を与える炭疽病やうどんこ病,新しく伸長した枝,葉 柄,幼果等が枯死する疫病,枝幹部が枯れ込む胴枯病や枝枯病,根に発生し,樹体を衰弱させる白紋羽病等,多 くの病害が発生する。ここでは,本県のナシ栽培で防除 対象となっている主要な4病害について,その生態と防 除対策について解説する。

    オク卜パミン受容体アゴニス卜

    曽根信三郎
    2页
    查看更多>>摘要:本稿では,CropLife International傘下の Insecticide Resistance Action Committee, I RAC)による作用機構分類19,オクトパミン受容体アゴニストについて解説す る(表—1;農薬工業会ホームページ)。オクトパミンは, 1951年EspamerとBorettiにより発見されたフエノール アミンで,昆虫の神経系において神経調節,神経伝達, および神経ホルモンの各作用を担っている。現在,オク トパミン受容体アゴニストに属し,農薬登録を取得して いる薬剤はアミトラズ1剤である。我が国では,才クトパミン受容体アゴニストとして, クロルジメホルム(クロルフエナミジン)とアミトラズ が農薬登録された(図-1)。しかし,1966年に登録され たクロルジメホルムはニカメイチュウ防除剤として使用 されてきたが,使用禁止となり1982年に登録が失効し ている。アミトラズは,1969年に英国ブーツ社(Boots Co.)によつて創製された3個の直鎖状の窒素原子を骨 格にもつ殺虫,殺ダニ剤で,1975年に日産化学工業株 式会社(現日産化学株式会社)により農薬登録された(現在の原体所有会社はアリスタライフサイエンス株式会 社)。その後,みかんのロウムシ類に対し高い効果を示 すことから,1985年にロウムシ類に対する適用を拡大, 2003年には「かんきつ」に登録を拡大した。また,ほ 乳類への害が少ないことから動物用医薬品としてイヌの マダニ駆除,薬事法に基づきミツバチ寄生ダニ(ミツバ チへギイタダニ)の駆除にも使用されている。