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期刊信息/Journal information
ペドロジスト
日本ペドロジ—学会
ペドロジスト

日本ペドロジ—学会

半年刊

0031-4064

ペドロジスト/Journal ペドロジスト
正式出版
收录年代

    アフリカ水田農法による稲作革命実現の科学·技術·イノベーション

    若月利之
    87-89页
    查看更多>>摘要:アジアにおける米と麦の緑の革命は科学と技術とイノベーションの興味深い例である。1930年代の稲塚権次郎氏による小麦農林10号の育成が発端となった。多数の試行錯誤を積み重ね,草丈の大きなTurkey Redと小さいFruit Daruma品種の交配により,半矮性の草型の農林10号が生まれた。このアイデアは,1960年代IRRI(国際稲研究所)によるIR8(ミラクルライス)の開発に応用された。農林10号技術が世界の食糧危機を救うイノベーションになったのは終戦後であった。N.Borlaug氏は占領軍の科学者より入手した農林10号を基に1957年までに多肥でも倒伏しない高収量品種(HYV)を育成した。並行して国際機関CIMMYT(国際小麦トウモロコシ改良センター)やIRRIが整備され,HYVのさらなる進化と普及により緑の革命が実現した。農林10号の半矮性の草型の科学は,70年後2002年名大の松岡信氏等によりジベレリン生合成を調節する遺伝子sd1が同定され,イネ科作物共通の科学的基盤が解明された。

    加藤芳朗先生を偲んで

    佐瀬 隆
    90-91页
    查看更多>>摘要:本会元会長(名誉会員)の加藤芳朗先生は病気療養のため入院されておられましたが,2016年5月12日,ご逝去されました。享年91でした。先生の研究思想に導かれてきた者として心よりご冥福をお祈りいたします。

    加藤先生の思い出

    櫻井克年永塚鎭男菊地晃二和田光史...
    92-94页
    查看更多>>摘要:本学会の前身であるペドロジスト懇談会の中心メンバーの一人であり,会長も務められた加藤先生が天に召されました。加藤先生は赤色土壌や火山灰土壌の研究に長年携わってこられ,いわゆる地質学領域の第三紀や第四紀研究と土壌学研究との境界領域(農林地質学など)を解明してこられたことのご功績により,ペドロジー学会にも大きなインパクトを与えてこられました。ここに,学会として,心からの感謝と,哀悼の意を捧げたいと思います。関係する皆様にペドロジスト誌への寄稿を募りましたところ,大勢の方からたくさんの想い出をいただきました。これもひとえに,加藤先生のお人柄と研究者として範を示してこられたことの表れであると,改めて強い尊敬の念を抱くものです。

    地学·土壌·考古環境:地表環境の研究37年の歩み

    95-98页
    查看更多>>摘要:1988年3月,加藤芳朗先生は静岡大学を退官された。その2年前から先生の退官記念論文集刊行を計画し,有志7名により刊行準備に取り掛かる。その間において,先生ご自身で,略歴,業績目録,研究略歴など新たに執筆された。論文集のタイトルは,「加藤芳朗先生退官記念自選論文集,地学·土壌·考古環境—地表環境の研究37年の歩み—」と決定した(図1)。また,シンボルマークを作成することになった。図案の作成は私(宇津川)が担当した。論文集の最後に,シンボルマークについて,以下の文章とマークを添えた(図2)。

    畏友 加藤芳朗博士の業績を讃える

    松井 健
    99-100页
    查看更多>>摘要:このたび,静岡大学農学部教授,加藤芳朗博士の退官を記念して,同氏の内弟子·外弟子たちの御協力で「自薦論文集」が出版される運びになったことを,心から祝福したい。本誌で加藤さんが書かれた「研究略史」にしばしば登場する友人として,同氏のプロファイルと,本書に収められた多くの業績の意義についてデッサンさせていただきたい。

    日本ペドロジー学会主催「プチ巡検」参加報告

    楢木芙美香
    101-104页
    查看更多>>摘要:日本ペドロジー学会主催「プチ巡検」は,「九州北西部における火山岩類分布域の特殊土壌を訪ねる」をテーマとして,佐賀県の鹿島市,唐津市,有田町と長崎県の諫早市,雲仙市にて開催された。2016年9月23日から24日の2日間,スタッフを含め26名が参加した。今回の巡検は,日本土壌肥料学会2016年度佐賀大会の一般講演終了の翌日から始まり,「日本ペドロジー学会の会員以外にも門戸を開き,現地でペドロジストが自由討議する機会を提供する点に特化した巡検」というコンセプトで企画された。詳細については本誌掲載の開催報告(平舘ら,2016)を参照されたい。

    ペドロジー学会主催新企画「プチ巡検」開催報告

    平舘俊太郎渕山律子上山紀代美井上 弦...
    105-108页
    查看更多>>摘要:日本ペドロジー学会は,ペドロジーに興味を持つ者が学会等に集う機会を利用し,付近を巡検しながら現地で自由討議することから始まった(山田,1957)。かつては,日本土壌肥料学会が開催されるとその近隣で日本ペドロジー学会主催の野外巡検が毎年開催されてきたが,日本土壌肥料学会と日本ペドロジー学会が別々に開催されるようになって以降,このスタイルでのペドロジー学会主催の巡検はほとんど行われなくなった。

    火山灰中の鉱物 検索·鑑定図鑑:プレパラートで知る火山灰の不思議

    細野 衛
    109-110页
    查看更多>>摘要:町田瑞男氏は戦後における“関東ローム層研究”の一翼を担った小林国夫先生の直弟子の一人である。学部学生の頃,“国パミ”と称せされた木曽御岳火山起源の軽石層(On-Pm1)の調査に従事された。これは広域テフラ研究の先駆けで,信州と東海,そして関東地方の約10万年前の地層の対比をする重要なタイムマーカーとなった。その際に野外調査とともにテフラ中に包含する鉱物群集の解読にあたった。さらに,小林先生は黒ボク土の堆積性を提唱された研究者として知られる。すなわち,黒ボク土A層の下限はほぼ完新世初頭で,緩慢なテフラ物質などの堆積を通じて上方に成長しながらのA層形成を論じた。その調査に町田氏は同行された。堆積性の証拠として完新世テフラを起源とする鉱物分析の情報は有効であったに違いない。就職後も,関東地方の地形·段丘形成の研究を進めて,テフラを指標として,その編年に取り組んできた。このたび,50年余にもおよぶ収集したテフラ試料をベースにして,テフラ中の鉱物検索·鑑定図鑑を刊行された。

    お礼

    111-111页
    查看更多>>摘要:第25回ペドロジスト·トレーニングコース「微地形の違いによる灰色低地土,グライ低地土の断面形態と分類の差異」は29名の参加者を得て,北海道立総合研究機構中央農業試験場で開催することができました。実習に講師として参加いただいた本会名誉会員菊地晃二氏,農研機構農業環境変動研究センターの小原洋氏,北海道大学の倉持寛太氏,道総研中央農試の竹内晴信氏をはじめ,多くの皆様に大変お世話になりました。また,世話人の橋本均氏,担当幹事の川東正幸氏ほか関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。