查看更多>>摘要:福江第二発電所揚油桟橋の鋼管杭撤去は,離島内燃力発電所における施工規模の小さい工事であるため,安全•確実な方法でコストをかけないことを基本に工事立案を行っていた。当初は,鋼管杭引き抜き時の継手部での破断のリスクから,海底下1mで切断し根入れ部を存置する方法を考えたが,存置による将来的な第三者への影響から,同程度のコスト,工程で全撤去できる工法を再検討した。変更案について既存資料や机上だけでは判断できないことから,施工のリスク低減策も反映させた試験施工を重ねた結果,バイブロハンマを使用し引き抜く工法が安全•確実に低コストで実施可能であるとの判断に至り,無事に工事を完了することができた。本稿では,これらの試行錯誤の結果について報告する。