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期刊信息/Journal information
保存科学
东京文化财研究所
保存科学

东京文化财研究所

年刊

0287-0606

保存科学/Journal 保存科学
正式出版
收录年代

    漆喰下地における染料の可視反射スぺクトル

    大迫 美月川岸 雅美田村 朋美
    149-161,a7页
    查看更多>>摘要:彩色文化財の調査に用いられる手法の一つに、可視反射分光分析がある。これは、可視光を対象に照射して得た反射スペクトルと、既知の色材のそれとを比較することで、彩色箇所の材質を推定するものである。非破壊'非接触で分析できることから、顔料・染料の種別問わず広く適用されてきた。特に、蛍光X線分析(XRF)や、X線回折分析(XRD)による同定が困難な染料では、この手法に頼るところが多く、最も基本的な分析方法の一つといえる。

    文化財IPMプログラムにおける5段階制御の項目間の有機的連関: 皇居三の丸尚蔵館の取り組みから

    加藤 広樹矢澤 南歩建石 徹
    163-176页
    查看更多>>摘要:本誌読者には釈迦に説法であろうが、文化財IPM (Integrated Pest Management,総合的有害生物管理)とは、「生物被害防除のために、博物館・美術館・資料館・図書館等の建物において考えられる、有効で適切な技術を合理的に組み合わせて使用し、展示室、収蔵庫、書庫 など資料のある場所では、文化財害虫がいないことと、カビによる目に見える被害がないことを目指して、建物内の有害生物を制御し、その水準を維持すること」と定義される。CCI(Canadian Conservation Institute、カナダ保存研究所)では、文化財IPMについて5段階の制御項目を設けている。すなわち、(1)回避(Avoid), (2)遮断(Block), (3)発見(Detect),(4)処置(Respond)、 (5)復帰(Recover/Treat)の5段階である。これが現在の国際標準と言える存在になっている。教科書的な理解では、この5段階の制御項目のうち、特に重要な項目は(1)回避と(2)遮断と考えられている。これは文化財IPMの理念を考えれば当然のことであろう。しかし一方で、筆者らが所属する皇居三の丸尚蔵館を含め多くの博物館等の現場では、館同士で収蔵品の貸借をする頻度が高いなどの理由により、館内に有害生物が侵入して以降の対応が日常の文化財IPM活動で大きな比率を占めていることも事実である。それゆえ、(3)発見以降の項目をいかに取り組むか、もちろん(1)回避と(2)遮断の一層の充実も必要であるが、何よりこれらを一連の系ととらえて、各項目を有機的に連関させることが重要であると考える。

    国際文化財IPM会議"IPM-CH 2024"参加報告: 文化財IPMの世界的潮流と取り組み

    渡辺 祐基島田 潤
    177-190页
    查看更多>>摘要:2024年9月18日〜20日、ドイツ.ベルリンのジエームズ・サイモン・ギャラリーにて、国際文化財IPM会議「5th International IPM Conference for Cultural Heritage (IPM-CH 2024) 」が開催された。本会議は、ィタリア・ピアチェンツァでの第1回目(2011年7月)、オーストリア・ウィーンでの第2回目(2013年6月)、フランス・パリでの第3回目(2016年9月)、スウェーデン・ストックホルムでの第4回目(2019年5月)に続き、5年ぶりの第5回目として開催された。一連の会議は、英国の団体Pest Odyssey (これまで2001年、2011年、2021年に国際会議を開催している)やアメリカのネットワークMuseumpest.netの影響を受けている。本会議の実行委員はBill Landsberger氏(Rathgen Research Laboratory)、Pascal Querner氏(ウィーン自然史博物館)など合計9名が務めた。本会議は、現地参加のほかオンラインでのライブストリーミングの視聴が可能であり、参加登録者は32か国から計237名であった。参加者のうち、ョーロツバ諸国からが約86%と大部分を占め、次いで北ァメリ力諸国からが約8%であった。日本からは、筆者である渡辺と島田が現地参加し、木川りか氏(九州国立博物館)がオンラインで参加した。本稿では、本会議の各口頭発表の概要を、要旨集および発表スライドの内容を元に報告するほか、ポスターセッションゃ他のィベントについても簡潔に紹介する。