首页|安全文化醸成への新たなアプローチ -原子力産業界における各国の研究動向および今後の方向性-

安全文化醸成への新たなアプローチ -原子力産業界における各国の研究動向および今後の方向性-

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組織内で安全文化を醸成するには、そのための具体的方策や、安全優良企業における組織要因の特徴などを明らかにする必要がある。そこで安全文化に関する従来の研究や安全優良企業に関する調査結果、ならびに諸外国の電力会社・規制機関によるこれまでの安全文化醸成への取組みを概括し、安全優良企業の組織要因に見られる特徴と諸外国の原子力業界におけるこれまでの取組みの特徴を明らかにした。これまでの取組みを概括した結果、事故を未然に防ぐ「予防保全対策」に関する知見獲得や体系的プログラムの確立が不十分であることがわかったため、安全文化を醸成するために1) 顕在的リスク(事故・トラブルやヒヤリハット)から教訓を学び、事故対策の水平展開と再発防止を行う、2) 安全行動や安全意識を維持し、潜在的リスクの発見と未然予防に努める、の2点を実践するサイクルを構築することを提唱した。また安全管理施策を円滑に展開するため、組織要因や安全活動が従業員の心理・行動面に及ぼす影響に配慮することも重要であると考えられた。最後に今後の研究課題として、組織の安全性を診断するシステムならびに組織の問題点の改善に適切な安全管理施策を提案するプログラムの開発を提案した。

安全文化,組織要因,安全活動

長谷川 尚子、高野 研一

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