查看更多>>摘要:令和6年4月7日に県内医療機関から茨城県竜ケ崎保健所に「食中毒を疑う患者3名を診察した」旨の連絡があり,調査を開始した. 患者は,令和6年4月5日および6日につくば市内飲食店を利用した5組21名の内4組16名で下痢,嘔吐,発熱等の症状を呈した.喫食後,発症までの潜伏時間の推移を図1に,患者の症状の有無および発顕率を表1に示す.患者の潜伏時間はすべて12時間以下,多くが4時間から6時間の間に推移しており平均約5.3時間であった.症状は下痢,倦怠感,嘔吐•吐気,臥床,腹痛次いで発熱が認められ,発熱時の体温は37℃から37.7℃の間で推移していた.症状の多くが一過性であつた.